伸銅品・その他素材 | ステンレス鋼線・冷間圧造用鋼線ならサンエツ商事

伸銅品・その他素材について

弊社で取り扱う主な伸銅品・その他素材についてご紹介します。

各種伸銅品

伸銅品は、タフピッチ銅や無酸素銅、銅に亜鉛を加えた黄銅、錫とりんを加えたりん青銅、ニッケルと亜鉛を加えた洋白などがあります。電気製品部品、自動車部品、建築資材など多岐にわたり使用されています。

主な取り扱い鋼種

区分	鋼種	特徴	用途
黄銅（1種）	C2600	Cuが68.5～71.5%、Pbが0.05%以下、Feが0.05%以下、残部Znの線は黄銅（1種）と呼ばれ、展延性・冷間鍛造性・転造性に優れています。	びょう、小ねじ、ピン、かぎ針、ばね、金網になどに使われます。
黄銅（2種）	C2700	Cuが63.0～67.0%、Pbが0.05%以下、Feが0.05%以下、残部Znの線は黄銅（2種）と呼ばれ、展延性・冷間鍛造性・転造性に優れています。冷間圧造では最も使用頻度の高い鋼種です。真鍮などとも呼ばれています。	びょう、小ねじ、ピン、かぎ針、ばね、金網になどに使われます。
タフピッチ銅	C1100	Cuが99.90%以上の線はタフピッチ銅と呼ばれ、電気・熱伝導性に優れ、展延性・耐食性・耐候性に優れています。冷間圧造では最も使用頻度の高い鋼種です。	電気用、化学工業用、小ねじ、くぎ、金網などに使われます。
無酸素銅	C1020	Cuが99.96%以上の線は無酸素銅と呼ばれ、電気・熱伝導性・展延性に優れ、溶接性・耐食性・耐候性に優れています。高温化でも水素脆化がおきにくく、最近では、ハイブリット車(EV)など部品素材として使用されることがあります。	電気製品、化学工業用向きの鋼種です。
りん青銅	C5191	Cu+Sn+Pが99.5%以上であり、Snが5.5～7.0％を含有している。ばね性に優れ、対疲労性・耐食性・耐摩耗性も有しています。	コネクタピン、コイルばね、渦巻きばね、ブラシなどに使われます。
洋白	C7521	洋白は、Cuが62.0～66.0%、Niが16.5～19.5%、Pbが0.03%以下、Feが0.25%以下の合金です。光沢が美しく、対疲労性・耐食性に優れています。	計測器・医療機器・眼鏡部品・装飾品などの素材となる特殊部品に適しています。

アルミ線

アルミは、1.比重が軽く加工も比較的しやすい、2.合金成分や熱処理などにより強度が得られる、3.電導率が高い、などの特徴があります。

その特徴を活かし、電気製品部品、自動車部品、航空機部品など多岐にわたり使用されています。

下記に、お問い合わせの多いアルミ鋼種をご紹介します。

主な取り扱い鋼種

区分	鋼種	特徴	用途
純アルミ系	A1050	99.50%以上の純アルミ系合金で、他の合金と比較し軟質です。	リベット、一般加工品
純アルミ系	A1100	99.00%以上の純アルミ系合金で、他の合金と比較し軟質です。	リベット、一般加工品
Al-Cu系合金	A2017	成形後熱処理をすることで高強度を得られます。	リベット、ネジ、各種部品
Al-Mg系合金	A5056	非熱処理型で強度があり、加工性、耐食性が良好です。光輝処理後の陽極酸化処理することで高い高輝度が得られます。	リベット、ネジ、各種部品
Al-Mg-Si系合金	A6063	熱処理型合金で強度があり、耐食性が良好です。	ボルト、ナット、建築資材、各種部品

チタン線

チタンは比重が軽く、耐食性、高温強度に優れており、化学プラントや航空機用部品、メガネフレーム、医療用などの産業分野で活用されています。

主な取り扱い鋼種

区分	鋼種	特徴	用途
純チタン	JIS1種、JIS2種など	耐食性に優れ、比重が軽く比較的加工しやすい点が特徴です。	一般工業製品、化学装置設備など
αβ合金	JIS60種など（Ti-6Al-4Vなど）	高強度で高温下でも安定した強度を保つことができます。	眼鏡フレーム、医療器具、自動車部品など
β合金	JIS80種など（15-3-3-3など）	高強度で純チタンよりは加工性が落ちますが、αβ合金よりは加工しやすい点が特徴です。	自動車部品、レジャー用品など

その他特殊合金線

ニッケル線、パーマロイ、インコネルなどの高ニッケル合金線やマグネシウム合金など、特殊合金についてもお気軽にご相談ください。

弊社は主に冷間圧造用の鋼線を扱っておりますが、以上の鋼種だけではなく、求められる形状、機能、使用設備、加工方法などをお聞きし、経験、知識、メーカー各社とのネットワークを活用することにより、お客様において最大限の価値を創造できるようご提案させていただきます。